金曜礼拝、「ISISの犯罪はサウジの過激思想が要因」
16日に行われたテヘラン金曜礼拝で、説教師をつとめたハータミー師が、シリアにおけるテロ組織ISISの犯罪はサウジアラビアに広まる過激なタクフィール主義から出てきたものだ、としました。
ハータミー師は、シリアでの犠牲祭の日におけるISISの犯罪について触れ、「ISISの野蛮な行動は、サウジアラビアのワッハーブ派の思想に由来するものだ」と述べました。
さらに、サウジアラビアでイギリスの支援を受け、サウード一族が権力を手にしたときから、この政権は殺人、強奪という道を歩んできた」とし、「現在イエメンで起こっていることは、サウジアラビアの侵略、強奪、殺人の結果だ」としました。
また、サウジアラビア政府を人権に反する政権だとし、「以前、密かにシオニスト政権イスラエルと関係を持っていたサウジは、現在も明らかにこうした関係を続けており、パレスチナ人との戦いでシオニストの犯罪に加担している」と述べました。
ハータミー師は、シオニスト政権との協力は、サウード政権にとっての汚点だとし、「イスラム世界はまもなくこの政権の崩壊を目にすることになるだろう」としました。
またシリアの停戦に関して、「イランはシリアの流血が停止されるあらゆる措置を支持する」と述べました。
さらに、アメリカを初めとする西側をシリア危機の継続の要因だとし、「シリア問題を解決する唯一の道はアメリカ、テログループ、その支持者がこの国からいなくなることだ」としました。
ハータミー師はさらに、イランのFATF・金融活動作業部会加盟に関する決定はイラン国家安全保障最高評議会の責務だとし、「責任者は、核合意の取り決め実行における相手側の不履行に注目し、これに関して決定すべきだ」と述べました。