イラン外務次官、「シリア危機の軍事的な解決法はない」
(last modified Tue, 27 Sep 2016 09:18:25 GMT )
9月 27, 2016 18:18 Asia/Tokyo
  • イラン外務次官、「シリア危機の軍事的な解決法はない」

イランのジャーベリーアンサーリー外務次官が、シリアとロシアの外務次官らとの電話会談後、テレビでのインタビューにおいて、「シリア危機の軍事的な解決方法は存在しない」と語りました。

イルナー通信によりますと、ジャーベリーアンサーリー次官は26日月曜、ロシアの中東問題担当大統領特使を兼任するボグダノフ外務次官、そしてシリアのメグダード外務次官と個別に電話会談し、特にシリア北部アレッポの状況を初めとする同国の最新情勢、そしてテロ対策について意見交換を行いました。

両者はこの会談で、シリア危機の人道的な側面に注目する必要性、そして特にアレッポを初めとする紛争地域への緊急支援の迅速化を強調しています。

ジャーベリーアンサーリー次官は26日夜、テレビのインタビューで、「シリア危機からの脱出には、自国の将来に関してシリア国民自身が決断する以外に方法はない」と語りました。

また、「シリア危機の長期化は、同国の危機を軍事的に解決しようとする地域諸国の一部の政治家の信条に起因する」と述べています。

さらに、「シリア危機の解決においては、安全保障、政治、人道の3つの側面が同時に考慮されるべきだ」としました。

ジャーベリーアンサーリー次官はまた、シリア東部デリゾールでの政府軍基地に対するアメリカ軍の戦闘機の攻撃は偶発的なものではないとし、「デリゾールにおけるアメリカ軍の作戦は、事前に正確に計画されたものだった」と語っています。