10月 08, 2016 18:56 Asia/Tokyo
  • イラン外務次官と国連シリア特使が会談

イラン外務次官と国連のシリア特使が、シリアの最近の情勢と人道問題の抑制方法について話し合いました。

IRIB通信によりますと、イランのジャーベリーアンサーリー・アラブアフリカ担当外務次官は、7日金曜、国連のデミストゥラ・シリア特使とスイスのジュネーブで会談しました。

ジャーベリーアンサーリー次官は、シリア問題の人道、政治、安全保障の三つの側面について触れ、「人道的悲劇は危機の最も重要な側面であり、その抑制のため真剣な注目と対策を講じる必要がある」と述べました。

さらに、「効果的なテロ対策が軽視されていること、シリア問題が政治的な手段でのみ解決されるという原則が受け入れられていないことが、この国での人道的悲劇の側面を拡大し、危機を継続させている」と語りました。

また、「シリア問題の解決に必要な重要な問題の一つは、テロ対策への真剣な注目と同時にシリアの人々の選択という基本事項への注目だ」としました。

一方のデミストゥラ特使も、この会談で、シリアの現状をこれまで以上に緊迫したものだとし、「イランはシリア問題の解決を促す上で影響力のある重要な国だ」としました。

また、国連によるテロの定義は明らかであり、安保理決議に基づき、ISIS、ヌスラ戦線、アルカイダ系のグループがテログループとされている、と強調しました。

イラン外務省のガーセミー報道官は、シリア危機の解決において非外交的な手段を行使する可能性について語ったアメリカ国務省のカービー報道官の表明に対して、「外交や対話はシリア問題の解決に向けた唯一の選択肢だ」としました。

シリア関連の別の報道によりますと、ロシアの議会がシリア政府の要請を受け、空軍を無期限にシリアに配備することで合意しました。

同時にアメリカのケリー国務長官は、シリアとロシアの政府軍による空の対テロ作戦を戦争犯罪だとしました。

ケリー長官はロシアとシリアをシリアの民間人の間に恐怖を広めるための戦略を推進しているとして非難しました。

シリア政府軍は、ロシア空軍の援護を受け、シリア北部アレッポのテロリストの拠点に対する攻撃を拡大し、進軍を続けています。

タグ