イラン中央銀行総裁、「西側の銀行のイランとの協力は満足のいくものではない」
10月 16, 2016 17:32 Asia/Tokyo
イラン中央銀行のセイフ総裁が、核合意の実施後における西側の銀行のイランとの協力の状況に不満足の意を表明しました。
セイフ総裁は、IRIB通信のインタビューで、「スウィフトのサービスや西側の銀行とイランとの協力の最新状況について、「現状は、核合意の成立の前にあった期待に反して満足のいくものではない」と語りました。
また、「現実には、核合意の前の状況に比べて、比較的に好ましい銀行間の関係が築かれており、これにより、イランの対外貿易上の問題はある程度解決されている。しかし、この状況をもって銀行間の関係が正常化したとは捉えられない」と述べました。
セイフ総裁はさらに、ヨーロッパ諸国や銀行は、イランと協力することに関心を寄せているとし、「アメリカはいまだに、核合意の取り決めを完全に履行しておらず、西側の銀行は、イランの金融システムと関係を構築する上でアメリカの今後の対応を懸念している」と語りました。