チェス国際大会、イラン女子選手が興味深い理由でドロー
(last modified Tue, 29 Nov 2016 10:07:37 GMT )
11月 29, 2016 19:07 Asia/Tokyo
  • チェス国際大会、イラン女子選手が興味深い理由でドロー

イランのチェスのグランドマスターが、女子の世界大会で早い段階で勝負を引き分けとした理由について、「対戦相手の申し出があったのと、相手が精神的によい状態にはなかったことから引き分けを受け入れた」と語りました。

メフル通信によりますと、ロシアのハンティ・マンシースクで開催されているこの大会で、27日日曜、イランのハーデモッシャリーエ選手はウクライナの選手と対戦し、わずか11回の駒の移動が終わったところで引き分けを受け入れました。

この女子選手は、メフル通信のインタビューで、予想よりも大幅に早く終わったこの対戦について、「会場の雰囲気はよくなかった。フランスの選手が心臓に異常を感じたため病院に運ばれた。その雰囲気が他の選手にも伝染した」と語りました。

また、「今日の対戦相手のウクライナの選手は、このフランスの選手と病院に行っていて、試合の直前に病院から戻った。会場に入ったとき、フランスの選手の状態を心配していて、心理的によい状態になかった。彼女はそのような状態で試合を開始したが、11回の駒の移動が終わり、引き分けの状態にあった時点で試合を終わらせてほしいと言われたため、私も同意した」と述べました。

ハーデモッシャリーエ選手は、「フランスの選手は次の試合に出られないようで、そのことが病院までついて行った今日の対戦相手に影響を及ぼしていた。今日は条件が悪かったため、私も早めにゲームを終わらせた」と強調しました。

ハーデモッシャリーエ選手は、1日休んだ後、次の中国人の選手との対戦ではよい試合が出来るようにしたいと語りました。

イランのソルターニーファル新スポーツ青少年大臣は、この選手の行動を賞賛しました。