イラン国連次席大使、「国連総会の決議はシリアの現実に即していない」
(last modified Sat, 10 Dec 2016 11:34:28 GMT )
12月 10, 2016 20:34 Asia/Tokyo
  • イラン国連次席大使、「国連総会の決議はシリアの現実に即していない」

イランのデフガーニー国連次席大使が、カナダの反シリア的な提案によって国連総会で採択された決議を一方的で、シリアの現実を考慮していないものであり、シリア危機が発生した主な要因だとしました。

カナダの提案による、シリアに関する決議は、9日金曜、賛成122、反対13、棄権36により可決されました。

イラン、ロシア、中国はシリア政府との連帯を表明し、この決議案に反対しました。

デフガーニー次席大使は国連総会でシリア問題がこの数年間世界の独立国の懸念材料になっていることを認め、この危機は国連総会で採択された決議が精査されず、シリア危機の要因に関して沈黙していることによる結果だと強調しました。

また、過激派やテロが人道的悲劇の要因となっていることに触れ、国際社会がこの問題に対処することを求め、「たいていの場合、国境管理ができていないことや、一部の国の支援によりシリアに来た、武装勢力やテロリストが自由にシリアで活動していることは、現在の悲劇的状況の要因となっている」と語りました。

さらに、ISISや旧ヌスラ戦線などのテロ組織がシリアの人口の多い地域を支配していることは、シリアの危機的状況の根本的な要因であり、これらの組織の活動は民間人の苦しみの根源であるとして、シリアのテロ組織は人々を人間の盾に利用しているとしました。

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