1日1冊、本の紹介(41)
1月 14, 2017 17:08 Asia/Tokyo
故ハーシェミー・ラフサンジャーニー師は、イランのイスラム教聖職者及び政治家であり、かつイスラム革命の創始者ホメイニー師の旧友とされています。
今月8日夜に逝去したラフサンジャーニー師は、現代の国内外の政界における著名人の1人でした。
彼は、政界におけるのみならず、文化界においても注目すべき人物とされており、その実り多い全生涯を通して数多くの著作を残し、文化、歴史、社会的な分野での自らの関心事を書き表しています。
ラフサンジャーニー師の著作には、『日々の追憶集』というタイトルの著作が存在します。彼は、日々の記憶を筆録したいと考えたのは、著述への関心によるものだとしています。このため、数々の記憶や視点にのっとり、彼の講演やインタビューが何冊もの個別の著作に著されています。さらに、金曜礼拝の説教や国会での彼の演説も書籍という形で別途に出版されています、
そうしたラフサンジャーニー師の著作の1つに、1979年のイスラム革命前の追憶集『闘争の時代』があります。この著作に収められている内容の一部は、彼の見解を知る上で大変有益なものです。そうした内容の例として、ホメイニー師に対する自己献身や、石油国有化運動への陶酔が挙げられます。