一日一冊、本の紹介(42)
(last modified Mon, 16 Jan 2017 07:23:25 GMT )
1月 16, 2017 16:23 Asia/Tokyo
  • 一日一冊、本の紹介(42)

明らかに、本を記すこととは、生涯に起こった事実を、文学的な形で最大限に真剣に示す行為です。

19世紀から20世紀前半の著名な言語学者アリー・アクバル・デホダーの『チャランドパランド』は、イランの新たな説話文学に大きな影響を及ぼしました。その後、モハンマドアリー・ジャマールザーデが、この新たな説話文学を変えました。

ミールアーベディーニー著の『イランの説話文学100年』は、調査を目的として、新たなペルシャ語文学や小説、短編小説を編纂している本です。作者はこの本の中で、様々なジャンルの説話文学を分類化し、この時代における文学の基本的な傾向を観察しています。

研究者のミールアーべディーニーは、イランの説話文学の歴史について多くの研究を行っており、ほかには類を見ないほどイランの説話文学の歴史に精通しており、その著作は、完全に明確な計画によって本が記されたことを証明しています。

この本では、近現代のペルシャ語の説話文学の貴重な作品が選ばれ、様々な時代におけるイランの選ばれた短編物語が時代順に従って、最高の形で編纂されています。この選択においては、文体や作風の傾向、各種の形式やテーマなどが見られ、その変化を追っています。この説話文学の検討は1872年の19世紀後半から始まり、現代までを扱っています。