イラン外務省、「サウジアラビアは、イエメンの人々の意志の前に失敗している」
イラン外務省のガーセミー報道官が、サウジアラビア外相の反イラン的な主張は、サウジアラビアがイエメンの人々の強固な意志の前に失敗していることの現われだとしました。
イルナー通信によりますと、サウジアラビアのジュベイル外務大臣は、24日火曜、同国のリヤドで行われた、フランスのエロー外相との共同記者会見で、「サウジアラビアはクーデターを起こしたイラン支持派を無力化するため、イエメンへの介入を行っている」としました。
アメリカ、イギリス、フランスの支援により、イエメンのハーディ元大統領の政権復帰を口実に2015年3月から始まったサウジアラビアのイエメン攻撃で、1万1千人以上のイエメンの民間人が死亡し、この中には女性や子供も多数含まれています。また、数百万人が住む家を失っています。
また、この攻撃により、貧しいイエメンは食料や医薬品の不足に苦しめられ、多くの病気が蔓延しています。
ガーセミー報道官は、2年近くに及ぶサウジアラビアの戦争犯罪と無意味な攻撃に触れ、ジュベイル外相のイエメン攻撃に関する主張はサウジ政府がイエメンの人々の強固な意志の前に失敗していることを示すものだとしました。
また、サウジアラビアは過去数年間、地域でテロの創出と拡大の下地を築いた主役として、ジュベイル外相のこの主張は、地域における真実を逆に見せるものだとしました。
さらに、イランが地域における善隣外交の原則を常に守っていると強調し、近隣諸国との関係改善はイランの優先事項だとして、「イランはこの数年間、近隣諸国との関係の改善と正常化の道を歩んできており、この道における主な障害とは、地域に治安と安定を作り出すことに対する、サウジアラビアの妨害行為と考えている」と述べました。