イラン外相、「イスラム教徒のアメリカ入国禁止は過激派への贈り物」
1月 29, 2017 19:35 Asia/Tokyo
イランのザリーフ外務大臣が、アメリカのトランプ大統領によるイスラム教徒への査証発給の禁止令への署名に反発し、「イスラム教徒の入国禁止は、過激派への贈り物として歴史に刻まれるだろう」と語りました。
イルナー通信によりますと、トランプ大統領は27日金曜夜、テロとの戦いを主張し、イランの他、イラク、スーダン、ソマリア、リビア、シリア、イエメンの移民や難民のアメリカ入国を大幅に制限する大統領令に署名しました。
ザリーフ外相は、29日日曜、ツイッターで、「イスラム7カ国の移民や渡航者に対する査証発給の禁止は、アメリカの主張が根拠のないものであることを示している」と語りました。
ザリーフ外相は、「アメリカがイラン政府と一部の問題を巡って対立している中で、イスラム教徒の入国が禁止されたことは、イラン国民との友好に関するアメリカの主張に根拠がないことを示している」と述べました。
イラン外務省も28日土曜、声明の中で、「国際社会が過激派や暴力への根本的な対応に向けた対話を必要とし、国際的なテロや暴力への対策に関するイランの提案が国連総会で採択された中で、イスラム諸国の市民に対する集団的な差別の行使というアメリカの浅はかな措置は、暴力や過激派を拡散するための下地になっている」と発表しました。