神の約束と歴史上の経験:イラン最高指導者が語った抵抗勢力が勝つ根拠
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、ハマスやヒズボッラーが依然として力強く抵抗運動を続けていることに触れ、神の助けという疑いようのない約束と、ハマスやヒズボッラーが過去何十年と抵抗を続けてきた歴史的事実からして、現在のイスラエルに対する戦いは必ず抵抗勢力側の勝利に終わるだろうとの見通しを語りました。
【ParsTodayイラン】ハーメネイー師は7日朝、最高指導者の選出・監督任務を担う専門家会議のメンバーと面会し、イスラエルの犯罪に加担している欧米諸国の存在に触れ、抵抗を続けるハマスやヒズボッラーの勝利は確実だとし、「イスラエルがこれらの抵抗勢力に明白な敗北を喫する日を世界や地域は迎えることになるだろう」と述べました。
ハーメネイー師はその根拠として、ハマスやヒズボッラーが長年にわたってイスラエルへの抵抗を続けていることを挙げ、「ここ40年近く、ヒズボッラーはベイルートやレバノン南部全域でイスラエル軍を撤退させ、レバノンのあらゆ街や村をイスラエルという忌まわしい存在から解放してきた」と述べました。
そして、米国から軍事、政治、経済、メディアなどあらゆる支援を受けるイスラエルをヒズボッラーが押し返してきたことを「驚くべき力」とし、当初は小さな戦闘員集団だったヒズボッラーが着実に力をつけ、一大勢力にまで成長したと評価しました。その上で、「この(ヒズボッラーの)輝かしい功績と同じことが、ガザにも存在する。ハマスは2009年から9回にわたってイスラエルと衝突し、いずれもこれを押し退けた」と述べました。
ハーメネイー師はまた、「ヒズボッラーは、ナスロッラー師やサフィーウッディーン師のような指導者を失っても高い精神力と戦闘員たちにより抵抗を続けている。敵は彼らに打ち勝つことはできないだろう」と語りました。
その上で、ナスロッラー師の殉教から40日忌が過ぎたことに触れ、ハマスのハニヤ氏、シンワル氏、ヒズボッラーのサフィーウッディーン氏、イラン革命防衛隊のニールフォルーシャーン氏らの名前を挙げ、「これらの殉教者たちはイスラム教に威厳と力を与えた」と称えました。
そして、ヒズボッラーという組織をナスロッラー師が遺した記念と形容し、「ヒズボッラーはナスロッラー師の勇気、理解、忍耐のおかげで大きく成長を遂げた結果、数々の武器やメディアを備えた敵ですら打ち勝てない存在になった」と語りました。
ハーメネイー師は、「イスラエルの目的はハマスを壊滅させることだった。ハマスの幹部を殺害すれば、ハマスは終わると思っていた。しかし、ハマスは今でも戦いを続けている。イスラエルの失敗とはこのことだ」と語りました。