イランの投資の機会
イギリスの新聞・フィナンシャルタイムズが23日火曜付けの記事で、制裁解除後のイランの大きな投資の機会について分析しています。
アミーンザーデ解説員
この報告では、イランの核合意と制裁解除は、1991年のソ連崩壊後の大経済が世界の体制に戻ることを意味するとしました。フィナンシャルタイムズによれば、この制裁の解除により、世界の投資家はこのイランに投資を行う意向を持っているということです。
核合意の実施は多くの国とイランの関係拡大に向けた新たな機会を整え、これに関する意欲を増加させています。
イランは世界でも有数の石油と天然ガスの資源を有し、石油は世界第4位、天然ガスは世界第1位の埋蔵量を誇っています。イランはさらに、多くの若年人口を有しており、人口全体の60%が30歳以下となっています。イランの労働人口もまた高い学歴を有しています。また工学系の出身者の多さで、イランはアメリカとロシアに次いでいます。さらに、中東・北アフリカ地域で高い識字率を有しています。
イランの株式市場でも、1200億ドルの投資を行う540以上の投資会社が活動しています。これらの企業の投資は一日で400億ドルを超えています。イランの株式市場は石油や天然ガス、鉱物資源など様々な部門への外国企業の参入に向け、多くの魅力を有しています。イランのザンゲネ石油大臣は、23日火曜、第6次開発計画と第1次抵抗経済計画について説明する会議で、この機会について語りました。ザンゲネ大臣はこれに関して、第6次開発計画の中でのイランの産油量の増加について触れ、「計画によれば、石油と天然ガスの生産量は日量530万バレルに達する予定だ」と述べました。
イランは現在、石油・ガス産業において、跳躍を開始しており、石油化学部門で500億ドル以上の大きな投資を必要しています。統計によれば、1340億ドルの投資が石油・ガス産業に、さらに700億ドルの投資が石油化学産業に行われる必要があります。
多くの経済アナリストによれば、イランは外国投資にとって魅力的な国となっているということです。イラン大統領の最近のフランス訪問では、両国の関係を強化するロードマップなど、経済協力の数十の文書が調印されました。2週間前にはイランのザリーフ外務大臣がベルギーを訪問し、イランとEUの協力拡大に関する協議が行われました。この関係は現在再建と拡大の中にあります。
西側が核問題の疑惑を解消したことは、現在、ヨーロッパやアジアの国々、西側の大企業がイランの経済に参入することにつながっています。こうした中、フィナンシャルタイムズは、イランの制裁をめぐる様々な出来事において我々が理解したことは、我々の偏った政策の多くが間違っていたということだとしています。