イラン外相が、ミュンヘン安全保障会議の傍らで各国の関係者らと会談
イランのザリーフ外務大臣が、ドイツ・ミュンヘンでの安全保障会議の傍ら、各国の外務大臣や国際機関の関係者と個別に会談しました。
イルナー通信によりますと、ザリーフ大臣はこれまでに、オマーン、イギリス、トルコ、フランス、ロシアの各国外務大臣のほか、EUのモゲリーニ外務安全保障政策上級代表、国連のデミストゥラ・シリア問題担当特使、イラク・クルド自治政府のバルザニ大統領、そして国際舞台の長老たちと称するザ・エルダーズの代表団と会談しし、地域・国際的な問題と二国間問題について協議しました。
モゲリーニ上級代表は、ザリーフ大臣およびIAEA国際原子力機関の天野事務局長と個別に会談した際、「イランと6カ国による核合意の全ての関係国が、この合意の有効期間が満了するまで、この合意を完全かつ効果的に実施する必要がある」と語っています。
また、ザリーフ大臣とエルダーズとの会談で、双方はシリアとイエメンの危機、テロ組織ISIS,レバノン情勢やそのほかの地域問題について意見交換を行っています。
さらに、ザリーフ大臣とバルザニ大統領は、地域の安全の回復の必要性を強調しました。
イラン外務省のガーセミー報道官は、ミュンヘン安全保障会議の傍らでザリーフ大臣と、アメリカのティラーソン国務長官の会談が実現する可能性があるとする報道がなされたことに反応し、「そのような会談は行われないだろう」と語りました。
ミュンヘン安全保障会議では、NATO北大西洋条約機構の将来、国際体制、人道的な安全、テロと過激派といったテーマのほか、東南アジアや朝鮮半島、アラブ世界、シリアとウクライナの危機をはじめとする地域的な問題が、一般的な協議という枠組みで討論されています。