イマームレザー聖廟での最高指導者の年頭演説
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、イラン暦新年の初日にあたった21日火曜、聖地マシュハドにあるイマームレザー聖廟で巡礼者を前に重要な演説を行い、イランの重要な問題について語りました。
イマームレザー聖廟でのハーメネイー師の演説では、数ヵ月後に行われる選挙への大多数の参加の重要性、イランの経済のニーズ、指標、基盤の長所と短所の分析に基づく評価、そして抵抗経済への尽力といった問題が述べられました。中でも主に語られたのは、経済問題や優先事項の分析であり、生産の弊害を知ることと天然資源を管理することの2つの重要な問題が、さまざまな角度から説明されました。ハーメネイー師はこれについて、動的な経済における生産と発展、成長の根本となる指標を説明し、生産の障害を挙げました。一方で同時に、イランの可能性や能力について強く語っています。ハーメネイー師の年頭演説では、耐久性のある活発な経済を実現するために必要な事柄を明らかにしました。
今回の演説で、重要な経済用語として語られたように、イランは天然資源に恵まれており、これは国の豊かさを意味しています。イランは投資、人材、資源などの生産の指標の点で非常に強力な土台を有しています。石油・天然ガスの埋蔵量の点では世界のトップであり、人材に関しても、非常に希望のもてる統計になっています。ハーメネイー師が語った統計によれば、イランの労働人口(15歳~40歳)は3300万人で、これは生産のための大きな財産です。また、イランの大卒の労働人口は1000万人以上であり、500万人以上が大学で学術活動に従事しています。とはいえ重要なのは、それらを、生産、経済成長、雇用創出のためにどのように活用するかということです。ハーメネイー師は今回の演説で、その方法について語りました。
一部の人々は、イランは今も、テクノロジーの点で成長を遂げていないと考えていますが、イランはこの数年で、核技術やウラン濃縮サイクル、濃縮度20%のウラン製造など、複雑かつ新しい技術を国産化する力を獲得しています。これは、イランの能力に基づく大きな成功です。この道を歩むのは困難なことですが、計画に基づけば、決して実現できないことではりません。この数年、偉業が成し遂げられたものの、好ましい状況にはまだ隔たりがあります。この問題が重要になるのは、イラン国民の敵の目的が注目されたときです。その問題とは、経済問題であり、制裁による経済的な圧力の拡大です。これは、核合意の実施にもかかわらず、敵が選択肢として残しているものです。また、国民の革命への注目を薄れさせ、選挙に参加させまいとする問題もあります。数ヵ月後にイランで選挙が実施されることから、敵はこうした動きを念頭に入れています。しかしイラン国民は、これまでも、そして昨年も、革命記念日の行進やアルバインといった宗教行事などに大々的に参加し、革命の理念を維持しようとしていることを示したのです。