イラン外務省報道官、「エジプトでのバスへのテロ攻撃は、分派主義者が支援されていることの証明」
May 27, 2017 17:55 Asia/Tokyo
イラン外務省のガーセミー報道官が、「エジプト中部で発生した、キリスト教徒を乗せたバスへのテロ攻撃は、分派主義者が支援されていることを証明するものだ」と語りました。
26日金曜、エジプト中部ミニヤ県で、キリスト教徒の一派であるコプト教徒を乗せたバスが、武装した10人の人物に襲撃され、これにより26名が死亡、ほか20名以上が負傷しました。
ガーセミー報道官は、「イギリス・マンチェスターでの爆破テロ事件、フィリピンでのテロ組織アブ・サヤフやISISのメンバーによる攻撃、タイやインドネシアでのテロ攻撃、エジプトでの銃撃といった事件はいずれも、アメリカのトランプ大統領のサウジアラビア訪問後に発生している」と語っています。
さらに、「テロや過激派への対策などと銘打って、最近サウジアラビア・リヤドで開催された会議は見せ掛けであり、実際には強硬なワッハーブ派の思想の発信源、そして世界各地でのテロリストの資金や軍備の源を支持しただけだった」と述べました。
また、過激派や分派主義が支援された直接の結果は、イスラム教徒やキリスト教徒、そしてそのほかの宗教の信者をはじめとする罪のない人々の殺害であるとし、「国際機関や各国の政府には、集団的な安全保障や現実的なテロ対策に対する国際的な責任がある」としています。
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