テヘランのテロの実行犯の身元が発表、ワッハーブ派グループと関係(動画)
イラン情報省が、7日水曜にテヘランで起きたテロの実行犯の身元を発表し、このテロの実行犯は、ワッハーブ派グループとつながりがあったとしました。
7日水曜朝、テロ組織ISISに属する人々が、テヘラン中心部の国会関連の建物と南部のイマームホメイニー廟を攻撃しました。
イラン法医学機関は、「負傷者の一人が殉教し、今回の2つのテロの殉教者の数は17人に達した」と発表しました。
イラン情報省は、8日木曜、「イマームホメイニー廟と国会のテロを行ったチームは5人組みで、前科があり、ワッハーブ派、タクフィール派の組織とつながりを持っていた」と発表しました。
情報省はまた、「彼らはISISに勧誘された後に国を出て、イラク北部のモスルやシリア北部のラッカで、ISISの犯罪に参加していた」としています。
イラン情報省によれば、これらのテロリストは、昨年夏、ISISの幹部の指示のもと、テロ作戦を実行するためにイランに入り、宗教都市で複数のテロを実行しようとしていましたが、幹部の死亡などによって組織が崩壊したため、イランから逃走していました。
イラン国家安全保障最高評議会のセイフォッラヒー副書記は、イランの治安部隊によって、およそ60のテロ作戦が発覚し、未然に防がれたとし、「ISIS真の狙いはイランであり、他国は副次的な標的に過ぎない。だがISISはこれまで、イランでの悪しき陰謀の実行をわずかたりとも成功させることができていない」と語りました。
イランのサージェディニヤー警察司令官は、イマームホメイニー廟へのテロに関連して、女性1人を含む6人の容疑者を逮捕したことを明らかにしました。
また、「イラン国民は、完全に安全が確立されていること、不安を感じる必要はないことを確信すべきだ」としました。
イランの専門家会議の関係者、司法府長官、副大統領、最高指導者国際担当顧問などが、テロや過激派との戦いの継続に関するイラン国民の強い意志を強調しました。
ラフマーニーファズリー内務大臣は、「7日にテヘランで起きたテロのような盲目的なテロは、地域の過激派や暴力に対抗し、それを根絶しようとするイランの意志を倍増させるだろう」と語りました。
イラン国会・国家安全保障最高評議会のブルージェルディ委員長は、テロリストはイマームホメイニー廟とイラン国会で目的を果たすことに失敗したと強調し、「罪のない人々への銃撃は、臆病者の行動だ」と述べました。
ISISは近年、アメリカと、サウジアラビアをはじめとするアメリカの西側・アラブの同盟国による資金や武器の支援を受け、地域諸国、特にイラク、シリア、アフガニスタンで多くの犯罪を行っています。