メッカ巡礼に関する最高指導者の表明
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ハーメネイー師
イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、30日日曜、イランの今年のメッカ巡礼の責任者と会談する中で、メッカ巡礼はイスラム共同体の問題に対する立場表明に適した機会だとしました。
ハーメネイー師は、シオニスト政権イスラエルの傲慢さに触れ、ベイトルモガッダス・エルサレムのアクサーモスクの所有者を苦しめ、彼らを妨害する権利を自身に与えているとして、次のように述べました。
「パレスチナ問題は決して無視されるべき問題ではない。カーバ神殿やメッカ、メディナ、アラファート砂漠、マシュアルやメナーよりも、イスラム教徒の国民が信仰を表明し、パレスチナやアクサーモスクに関する立場表明を行うのに適した場所は存在するだろうか」
ハーメネイー師のメッカ巡礼に関する演説、特にパレスチナの問題やベイトルモガッダスの問題を思い起こさせる言葉は、様々な面でイスラム世界の今後に影響を与える巡礼の役割について示しています。
今日、地域はタクフィール派のテロ組織の活動など、大きな問題に巻き込まれており、イスラム教徒の国民はメッカ巡礼で、これに関する立場を表明すべきなのです。メッカ巡礼の専門家、ホシュルー氏は、次のように語っています。
「巡礼はイスラム教徒の心からの団結と、敵に対する脅威を生み出す場である。それは、毎年様々な思想を持ったイスラム教徒が、世界各地から集まり、互いに知り合うと共に、自身の敵を認識するからだ」
明らかに、メッカ巡礼の宗教的義務とは、イスラム共同体の偉大さを示すとともに、覇権主義的な欲望を実現し、アメリカやシオニスト政権との同盟の中に自身の存続を見出す腐敗した政権を脅かすことができます。ハーメネイー師は、イスラム教徒の諸国民の団結を大変重要で必須だとしました。
覇権主義者の目的とは、地域を情勢不安に陥れ、パレスチナ問題を忘れさせることにあります。シオニスト政権はシリア、イエメン、イラクにおいて混乱を生み出すことにより、パレスチナ人に対する大規模な犯罪に手を染め、その拡張主義と犯罪を広げています。ハーメネイー師はこれについて、次のように語っています。
「すべてのテロリストの動向よりも邪悪なのは、アメリカの政権だ」
ハーメネイー師が地域におけるシオニズムと覇権主義の陰謀を暴き、無力化する上での巡礼の役割を強調していることは、多方面における巡礼の戦略的重要性を深く見据えていることを物語っています。明らかに、このまれな機会は、イスラム世界のソフトパワーの強化と拡大に利用されるべきなのです。つまり、メッカ巡礼は、すべてのイスラム教徒のものであり、あらゆる分野における最大の社会的、政治的可能性を有しており、イスラム共同体の信条を表明し、イスラムの団結を生み出す場なのです。