イラン最高指導者顧問、「米によるイランの軍事施設の視察は不可」
(last modified Sat, 05 Aug 2017 08:16:36 GMT )
8月 05, 2017 17:16 Asia/Tokyo
  • 最高指導者のヴェラーヤティー国際担当顧問
    最高指導者のヴェラーヤティー国際担当顧問

イランイスラム革命最高指導者のヴェラーヤティー国際担当顧問が、「アメリカにイランの軍事施設を視察する許可が決して出ることはない」と語りました。

AP通信が最近、アメリカの政府高官の話として報じたところによりますと、アメリカのトランプ政権は、イランの軍事施設の一部の視察許可を得ようとしているということです。

IRIB通信によりますと、ヴェラーヤティ顧問は「アメリカには、イランの軍事施設を視察する許可は全くない」とした上、「アメリカは、イランの侵されざる領土に足を踏み入れる大胆さはない」と述べました。

また、「一部の人々はかつて、自らが世界で一番優れている、と思い込んでいたが、時間の経過とともに、またイラクやアフガニスタン、ベトナムにおいて連敗を喫したことで、こうした主張が空虚なものであったことが明らかになった」としています。

さらに、「アメリカは、無駄口やほら吹きにより、自らの面目を失うという結果しかえられない」と語りました。

国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランによる核合意は、昨年1月から実施されていますが、アメリカは6カ国側の一員でありながら、常に核合意に違反しています。

アメリカはこの数週間で、核合意における取り決めへの違反を繰り返す中、様々な口実でイランの企業や組織、個人に制裁を行使しました。

しかし、IAEA国際原子力機関や国連、そして安保理の報告でも認められている通り、イランは常に核合意における取り決めを全て遵守しています。