イラク・クルド人自治区の住民投票に関する最高指導者の見解
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ハーメネイー師、エルドアン大統領
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、イラク・クルド人自治区の住民投票の実施によるアメリカとシオニスト政権イスラエルの利益に触れ、「アメリカと外国の勢力は信用できず、彼らは地域で“新たなイスラエル”を作り出そうとしている」と語りました。
ハーメネイー師は、4日水曜夜、トルコのエルドアン大統領と会談し、イラク・クルド人自治区の住民投票は地域に対する裏切りであり、地域の将来を脅かすものだとしました。また、この措置が近隣諸国に及ぼす長期的な影響に触れ、「イランとトルコは、この出来事に対処するため、可能なあらゆる措置を講じるべきであり、イラク政府もまた、この問題において真剣な決定を下すべきだ」と強調しました。
ハーメネイー師は、「イラク・クルド人自治区の住民投票に対するアメリカとヨーロッパ政府の見方は、イランやトルコの見方とは完全に異なっており、アメリカは常に、イランやトルコを苦しめるための要素を持っていようとしている」と述べました。
イランとトルコは、クルド人自治区の住民投票そのものに反対しており、この投票の数ヶ月前から、自分たちの立場をはっきりと表明してきました。イランとトルコは現在も、イラク・クルド人自治区のバルザニ議長による住民投票の実施を非難し、それは、クルド人の利益やイラク、地域全体の安定と安全を脅かすものだと考えています。
イランとトルコの現在の協議で真剣に議論されている問題のひとつは、クルド人自治区の住民投票の問題であり、エルドアン大統領のイラン訪問と、イランのローハーニー大統領との協議の中で、これらの話し合いが確認され、調和の取れた対応について協議が行われました。これについて、ローハーニー大統領は、エルドアン大統領との共同記者会見で次のように語りました。
「イラク・クルド人自治区の人々はよき隣人であり、我々は彼らに圧力がかかるのを望んでいないが、クルド人自治区の一部の関係者による誤った決定による状況を挽回する必要がある。この中でイラン、トルコ、イラクの中央政府は、自分たちの決定により、地域で戦略的な目的を追求するせざるをえなくなっている」
西側諸国、特にイラクのクルド人自治区と石油協力を行っているヨーロッパ諸国やアメリカの立場は、彼らが、クルド人自治区で実施された住民投票には反対していないことを示しています。アメリカとヨーロッパは、イラクの統一を支持しているように主張しながら、住民投票そのものを否定してはおらず、イスラエルに同調しています。これについて、レバノンのニュースサイト、アルアフドは、数日前に次のように報じました。
「シオニスト政権イスラエルの状況に注目し、地域でイスラエルの利益を保証するような政権が作られるべきである。シオニスト政権は、イラクのクルド人自治区と軍事的、経済的な関係を有しており、イラク・クルド人自治区の分離計画も、この枠内のものであるようだ。さらに、この問題によってパレスチナ問題への注目も現象する」
イラク・クルド人自治区の分離計画と、イスラエルの要求や政策の関係に注目し、エルドアン大統領はテヘランで次のように強調しました。
「イスラエルの諜報機関モサドとの協議の席で下された決定は法的に認められず、決して容認されない」
シオニスト政権が、イラク・クルド人自治区の分離を明らかに支持していること、これに関してアメリカがダブルスタンダードを取っていることは、これがアメリカとシオニストの計画であり、彼らがイラクやシリアなどの大きな国を小国に変えようとしていることを示しています。エルドアン大統領は、ハーメネイー師との会談で、このように語りました。
「否定できない証拠により、アメリカとイスラエルは、イラクのクルド人自治区の問題について大筋の合意に至っており、イラク・クルド人自治区のバルザニ議長は、住民投票の実施によって、許されない間違いを犯した」