イラン大統領、IAEAの中立の維持を強調
10月 31, 2017 01:02 Asia/Tokyo
イランのローハーニー大統領が、IAEA国際原子力機関の中立性と独立の維持を求めました。
ローハーニー大統領は、29日日曜、テヘランで、IAEAの天野事務局長と会談し、「IAEAは、イランの核合意遵守を認める資格のある唯一の機関である。核合意は明確な基準を有しており、イランの履行の基準も、そうした基準に基づくものだ」と強調しました。
また、IAEAはこれまで、核合意の安定と実施の方法において、肯定的かつ建設的な役割を果たしてきたとし、「イランとIAEAの協力は注目に値する完全なものだ」と述べました。
さらに、「イランはIAEAの規定、国際法規、核合意に沿った形で、IAEAとの協力を拡大する用意がある」と語りました。
ローハーニー大統領は、ある国が、数カ国の合意や国際合意に対して自分たちの好きなように振舞うことはできないと強調し、「イランが最初に核合意を離脱することはない。核合意に盛り込まれた利益を利用できるうちは、この合意を遵守する」と述べました。
一方の天野事務局長もこの会談で、核合意は非常に好ましい合意であるとし、「イランは、国際法規と核合意の枠内で、すべての取り決めを履行している」と述べました。
また、核合意におけるイランの取り決め履行を評価し、「IAEAの信用は重要であり、中立な立場を守り続け、規定や事実に基づいて真の報告を提出していく」と強調しました。
天野事務局長は、28日土曜夜にテヘラン入りし、29日にイランのサーレヒー原子力庁長官と会談しました。
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