世界のメディアが、ロシアのプーチン大統領のイラン訪問に注目
テヘランで開催されていたイラン、ロシア、アゼルバイジャン共和国の政府関係者による3者会合、特にロシアのプーチン大統領とイランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師との会談が、国際的に重要な出来事として世界のメディアの注目を集めました。
ユーロニュース、カタール衛星通信アルジャジーラ、ロイター通信、ロシア・スプートニク通信、新華社通信、ドイツ・ドイチェベレ、アメリカの新聞ニューヨークタイムズ及び、フォックスニュースは、テヘランでの3者会合の実施とプーチン大統領のテヘラン訪問を、それぞれ独自の視点から報じました。
ニューヨークタイムズは、「プーチン大統領は1日水曜、テヘランでイランと6カ国の核合意を強く支持するとともに、ロシアとして核合意の一方的な変更に反対していると語った」としました。
また、「プーチン大統領は、シリアの状況と同国の危機打開に向けた和平交渉はプラスのものだと考えると述べた」としています。
ロイター通信も、ロシア大統領とイラン最高指導者との会談を取り上げ、イラン最高指導者の話として「イランとロシアの協力は、アメリカを孤立に追い込むことが可能である」と報じています。
ユーロニュースも、「ロシア大統領はテヘラン訪問により、アメリカへの対抗を目的としたイランとのより緊密な関係の拡大を追及しており、イランはアメリカのトランプ大統領に対抗する上で、ロシアを自らの真の同盟国と見なしている」としました。
また、スプートニク通信も、ロシア大統領のテヘラン訪問の複数の側面に触れ、「イランの最高指導者ハーメネイー師との会談は、今回のプーチン大統領のイラン訪問の重要なウェートを占めており、イラン最高指導者との会談では、シリア問題や地域情勢といった重要な問題が協議された」と報じています。
スプートニク通信はさらに、「ロシア、アゼルバイジャン、イランの3国首脳会合は、ロシア大統領とイラン政府関係者によるこの重要な2つの会合の後に行われ、そこでは、経済協力や様々な分野でのインフラ計画、エネルギー分野での協力が検討された」としました。
さらに、アルジャジーラもシリア情勢と地域における安全保障問題について触れ、「ロシアは、イランの視点から見て、国際的な取引を行ううえで信頼するに足る同盟国である」と報じています。
中国・新華社通信も、「ロシアとイランは、投資やインフラ計画の分野でより緊密な協力を行うことで合意に達している。今回の三者協議における重要な議題は、ロシアからアゼルバイジャンを通してイランに到達する南北ルートをめぐる経済協議、3国間のエネルギー網の拡大、さらに、通商や相互間の投資などであった」と報じました。
さらに、「プーチン大統領は、ロシアとイランの通商には一切制限はないとし、ロシア企業が運輸、鉄道、核技術、工業、そのほかの分野でイランと協力する用意があることを表明している」としています。
また、ドイチェベレも、「ロシア大統領のテヘラン訪問は、ロシアがイランを強く支持していることの証である」とし、「ロシア・プーチン大統領は、イランと6カ国による核合意を強く支持擁護しており、この合意に対する一方的な変更の全てに反対している」と報じました。