イラン外務省報道官、「アメリカ政府の声明が、サウジアラビアの犯罪への関与を証明している」
11月 26, 2017 17:53 Asia/Tokyo
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ガーセミー報道官
イラン外務省のガーセミー報道官が、「アメリカ政府の最近の声明は、サウジアラビアのイエメンに対する犯罪におけるアメリカの関与と責任を証明している」と強調しました。
サウジアラビアのイエメンに対する封鎖と侵略への批判が高まる中、アメリカ政府は、23日金曜夜、イエメンに生まれた人道的な危機の責任をイランに押し付けようとしました。
アメリカ政府はこの声明の中で、イエメン政府軍のリヤドの国際空港に対するミサイル攻撃にイランが関与した、など、イランに対して根拠のない主張を行い、「アメリカ政府は、今後もサウジアラビアへの支援を約束する」と語りました。
ガーセミー報道官は、イランに対する主張を否定し、「イランは、イエメンの人々の正義を求める叫びが、世界の人々や国際機関に届くよう、今後も努力を続けていく」と語りました。
さらに、「アメリカは、イランに対して全く根拠のない主張を行い、サウジアラビアのイエメンに対する犯罪から、国際社会や世論の目をそらそうとしている」としました。
また、「アメリカ政府は、イエメンの民間人への攻撃や罪のない人々の殺害を終わらせるようサウジアラビアに要請する代わりに、この国の犯罪継続に支援を行うとはっきりと述べている」と語りました。
サウジアラビアは、イエメンのハーディ大統領の復権を目指し、2015年3月から、アメリカの支援を受け、イエメンを陸、空、海から封鎖しています。
この侵略により、これまでに1万3000人以上のイエメン人が死亡、数万人が負傷し、数百万人が住む家を失いました。
また、イエメンは深刻な食糧、医薬品不足に直面し、さまざまな病気が蔓延しています。
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