EU上級代表が、改めて欧州の核合意遵守を強調
12月 02, 2017 18:04 Asia/Tokyo
EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表が改めて、「EUは、これまでどおり、イランと6カ国が取り交わした核合意を遵守している」と語りました。
カタール・ドーハに本拠地を置くテレビ局アルジャジーラ・ムバーシェルのインターネットサイトによりますと、モゲリーニ上級代表は1日金曜、イタリア・ローマで開催された地中海国際会議において、「核合意は、EUと地域にとって重要な利益の1つだ」とし、各国の政府首脳に対し、これまでどおりこの合意を支持し、強化するよう求めました。
また、「EU28カ国は、アメリカのトランプ大統領に対し、核合意の全ての条項の実施がEUにとって主な優先事項であることを通達してある」と述べています。
さらに、「核合意は、国連安保理決議にも組み込まれていることから、アメリカがこの合意から離脱したり、あるいはその一部のみを選択して実施することはできない」としました。
モゲリーニ上級代表はまた30日木曜、地中海国際会議の傍ら、イランのザリーフ外務大臣と会談し、核合意をはじめとする様々な問題について協議しています。
また、フランス外務省も1日、「フランスは、核合意の実施を支持する」と表明しました。
フランス外務省のアグネ・ロマテ・エスパーニュ報道官は、「フランスは核合意に関する再協議の実施や、その内容変更を求めない。核合意の全ての関係国は、この合意に定められた自国の取り決めを守るべきだ」と述べました。
イランと6カ国による核合意は、昨年1月から実施されていますが、アメリカは常にこの合意の実施に違反しています。