核合意を巡るゲームのイランの切り札
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すでに予想されていたように、アメリカのトランプ大統領が核合意に関して条件を提示したことへのイランの反応は、断固としたものでした。
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
1月 14, 2018 18:37 Asia/Tokyo
  • 核合意
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すでに予想されていたように、アメリカのトランプ大統領が核合意に関して条件を提示したことへのイランの反応は、断固としたものでした。

イランは、核合意に関する再協議を受け入れることも、イランのミサイル計画をはじめとする国内の問題への西側の干渉を受け入れることもありません。トランプ大統領は、核合意を口実に、イランの防衛目的のミサイル計画をコントロールしようとしています。

イランは、トランプ大統領が提示した、4ヵ月後に核合意を認めるためのすべての条件をはっきりと拒否しました。しかし、ここでいくつかの疑問も残っています。アメリカの約束不履行に対するイランの対応はどのようなものになるのでしょうか? イランの外交関係者は、トランプ大統領の口実探しに対して、どのような方法を取るのでしょうか?

アラーグチー外務次官

 

イランのアラーグチー外務次官は、イランのアプローチがどのようなものになるかについて、13日土曜夜、イランの一部の戦略に触れ、テレビで次のように語りました。

「核合意の第36項は、対立の解消方法に関する内容になっている。もし相手側が核合意に明らかに違反すれば、我々は第36項を適用し、この合意に関するすべての取り決めの遵守を拒否する」

こうした中、アメリカへの対応は、核合意の第36項に限られません。アラーグチー外務次官によれば、イラン政府はアメリカの他の取り決め履行についても十分に見守っており、合意に違反する兆候が見られれば、対抗措置を講じます。アラーグチー次官はこれについて次のように語っています。

「ボーイングとエアバスの航空機の購入に関するオバマ政権時代の許可は今も有効であり、トランプ大統領はその許可を破棄していない。だが、もしこの許可が破棄されれば、核合意への違反になる」

アラーグチー次官は、「アメリカとヨーロッパから、核合意実施において明らかな違反や遅れが見られた場合、我々は、それに即した対応を取る。なぜなら我々にとって最も大切なのは国益だからだ」としています。しかし、イランがアメリカ政府に対して、具体的にどのような歩みを見せるのかについては明らかになっていません。アラーグチー次官はこれについて、イランが取る可能性のある方法のひとつに触れています。

「我々は、アメリカの関係者に関する制裁のリストを検討している。そのため、地域の人々を弾圧するために武器や軍備を移送する人々を、我々の制裁の対象としている」

この他、以前にもイランの核問題の関係者が触れたように、イランは、核合意への違反には該当しない核活動の一部を再開することができます。アメリカ政府が核合意の違反において歩みを進めた場合、イラン政府もまた、追加議定書の自発的な受け入れの継続を打ち切ることができます。また、必要な場合、イランはミサイル演習や新たな弾道ミサイルの実験により、自分たちの立場を譲るつもりがないことを、トランプ大統領に示すこともできます。

この数年の経験から、イランが沈黙を守り、国際法を遵守する態度を取れば取るほど、アメリカはますます合意に違反することが分かっています。そのためイランは、トランプ大統領による期限の設定と新たな制裁に対し、具体的な反応を示す必要があります。その反応は、核合意の将来に重要な影響を及ぼすことになるでしょう。

その反応がどのようなものであっても、トランプ大統領には、核合意を巡るゲームにおいてイランにも策があり、実行には移されない脅迫や、一方的な制裁以外に、イランに圧力をかける手段を持たないトランプ大統領とは異なり、イランは地域や世界レベルで多くのカードを持っていること、必要な場合には、アメリカ政府に対してそれらを使用することも可能なことを示すことになるのです。