イランでの人権侵害の主張をめぐり、ロシアが国連を批判
(last modified Tue, 15 Mar 2016 13:09:03 GMT )
3月 15, 2016 22:09 Asia/Tokyo
  • イランでの人権侵害の主張をめぐり、ロシアが国連を批判

ロシアが、国連のイラン人権問題特別報告者のアフマド・シャヒード氏を批判しました。

ロシアのイタルタス通信が15日火曜、報じたところによりますと、スイス・ジュネーブでの第31回国連人権理事会全体会議において、ロシア代表団を率いるヴォロビヨフ代表は、イランの人権状況に関するアフマド・シャヒード特別報告者の報告を批判し、「イランの人権状況に関して報告書を作成する上でのアフマド・シャヒード報告者のやり方は政治的なものであり、建設的ではない」と語っています。

また、「イランに関してアフマド・シャヒード報告者がダブルスタンダードな判断を行ったことは明らかであり、それはこの報告書がイランにおける公民権や政治的な問題に注目し、同国の社会、経済、文化的な状況を無視していることに表れている」と述べました。

さらに、この分野において協力するというイランの志向を建設的なものだとし、「イラン政府は繰り返し、国連人権理事会や国連人権高等弁務官事務所との協力に向けた確固たる決意を、行動で示してきた。だが、国連によるこうした不当で利己的な報告は、国連人権理事会のイメージを壊すものだ」としています。

アフマド・シャヒード報告者はこれまで数回にわたり、専門性に欠ける反イラン的な内容の報告書を作成しています。

同報告者はまた、西側のメディアによる利己的な報告や報道を繰り返し、イランでは人権が侵害されていると主張しています。