IAEA事務局長が、改めてイランの核合意遵守を強調
3月 06, 2018 18:07 Asia/Tokyo
IAEA国際原子力機関の天野事務局長が、イランが引き続き核合意を遵守していることを認め、「IAEAは、必要とされるイラン国内のすべての場所や施設を査察してきた」と語りました。
イスナー通信によりますと、天野事務局長は5日月曜、IAEA理事会の開始に当たって声明を発表し、「IAEAは、これまで2年以上にわたり、核合意に定められたイランの取り決めがきちんと実行されているかを監視、検証している」と述べています。
また、核合意を破棄しようとするアメリカの圧力に触れ、「核合意の失敗は、核の分野での検証や多極主義の失敗である」としました。
さらに、「IAEAは、IAEAの規約に基づき、イランが発表した核物質の使用において逸脱がないことに関する検証を継続する」と語っています。
IAEAは、これまでの9つの報告において、イランが核合意を遵守していることを認めていますが、アメリカはこれに反し、イランがこの合意を遵守していないと主張しています。
核合意は、国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランの間で成立し、2016年1月から実施されていますが、アメリカのトランプ政権は常にこの合意の破棄をもくろんできました。
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