イラン国会議員、「イランは、核合意による利益がある限りこの合意に残留」
(last modified Sun, 08 Apr 2018 08:21:35 GMT )
4月 08, 2018 17:21 Asia/Tokyo
  • ブルージェルディ委員長
    ブルージェルディ委員長

イラン国会・国家安全保障外交政策委員会のブルージェルディ委員長が、「アメリカが核合意を離脱すれば、この合意への残留はイランの目的にとって意味がなくなる」と語りました。

(IRIB通信によりますと、)ブルージェルディ委員長は、アメリカが核合意を離脱しても、イランはヨーロッパとの通商関係の継続を理由にこの合意から離脱しないだろうとした、アメリカのヘイリー国連大使の最近の主張に反応し、「ヘイリー大使がイランの行動のあり方を決定することはできない」と述べています。

また、「イランの体制責任者はこれまでに何度も、国益に基づいて決断を下すことを表明しており、アメリカの離脱により制裁が行使された場合、イランがこの合意への残留を続けることは、もはやイランが考える目的にそぐわないものになる」としました。

さらに、「核合意の最も重要な目的は、制裁の解除である。このため、イランに対し再び制裁が行使された場合、イランがこの合意に留まらないのは当然だ」と語っています。

ブルージェルディ委員長はまた、「イランとヨーロッパの関係は、古くからのものだ」とし、「各国との関係において相互の利益の尊重の原則が守られれば、たとえ核合意が廃止されても、イランとヨーロッパの関係は維持される」と述べました。

国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランの間で成立した核合意は、2016年1月から実施されていますが、アメリカは6カ国側の一員でありながら、常にこの合意に違反しています。