イラン政府がアメリカの核合意離脱に対し声明を発表
イラン政府が、アメリカの違法な核合意離脱に対して、声明を発表しました。
イラン政府は10日木曜夜、声明の中で、アメリカのトランプ大統領の違法な核合意離脱は、アメリカによる最新の核合意違反だとして、トランプ大統領のイランの人々に対するおろかな発言は、その愚かさの極みだと強調しました。
また、トランプ大統領のイランに対する根拠のない非難は、侵略によって中東地域を混乱させ、シオニストの同盟者に人権侵害や侵略行為を行わせているという政権のみにふさわしい行為だとしました。
さらに、パリ協定の離脱から、TPP環太平洋パートナーシップ協定まで、アメリカの国際的な約束違反に触れ、「アメリカの核合意違反は、アメリカの国際的な信用の失墜の要因となる以上に、現在の国際関係とアメリカが参加する協定に対して大きな疑問を呈することになり、国際的な法体制を深刻な危険に直面させている」と強調しました。
イラン政府は、トランプ大統領の根拠のない主張やプロパガンダは核合意において何の価値もないと強調し、イランはアメリカとは違い、常に国際的な取り決めを守っており、また取り決めに誠実に対応する原則を、宗教的な基本原則、国際法の土台になる明らかな規則としており、イランの核合意遵守は11回にわたり認められ、参加国の政府も繰り返しこれを認めているとしました。
また、イランはアメリカの核合意離脱を核合意の規約に基づいて訴えるとして、アメリカの核合意離脱が償われなければ、対抗措置の中で自国の権利を行使するとしました。
さらに、他の核合意参加国、特にヨーロッパ3カ国は核合意を守るための措置を講じ、取り決めを無条件に履行すべきだと強調しました。
イラン政府は、地域に数千億ドルの武器を売却しようとする中でのアメリカの努力と、地域が火薬庫に変わったことに触れ、アメリカは誤った干渉政策を行い、地域を過激派やテロ、破壊、戦争などにより苦しめており、イランの地域における合法的な参入や、アメリカに育てられた過激派の弾圧にむけたシリアやイラクの人々に対する効果的な支援に対して、口出しすることはできないとしました。