イラン国家安全保障最高評議会書記、「ヨーロッパが圧力を行使した場合、外交政策を見直す」
(last modified Wed, 23 May 2018 07:21:45 GMT )
May 23, 2018 16:21 Asia/Tokyo
  • イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記
    イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「ヨーロッパが取り決めを実行できなかったり、アメリカの核合意の離脱を、別の問題に関してイランに圧力をかけるために悪用していることが確認されれば、イランは現在の外交政策を見直す」と語っています。

シャムハーニー書記は、「アメリカのトランプ大統領は、ヨーロッパに自分の条件を押し付け、多くの国を自分の決定に同調させ、アメリカ国民もこの行動を支持するという考えに基づいて、核合意から離脱したが、ヨーロッパやその他の国が彼に同調しなかっただけでなく、世論調査によれば、アメリカ国民の3分の2が、トランプ大統領の決定に反対している」と語りました。

また、イランの力を制限するためのアメリカの無意味な努力は、彼らの弱さや無力を示しており、国内外のさまざまな分野でのイランの内側から生まれる力を示す明らかな証拠だとしました。

さらに、「IAEA国際原子力機関は、イランの核活動の平和性を何度も認めており、アメリカは、一般の人々に対して核兵器を使用した唯一の不名誉な国として知られている。また、シオニストの子供殺しの野蛮な政権に核兵器を保有させており、彼らには、イランの核活動に関して意見を述べる資格はない」と語りました。

シャムハーニー書記は、国連安保理決議2231によってイランのウラン濃縮活動は正式に認められたとし、「イランの核活動がどのように継続されるかは、核合意によって明らかにされており、一度終結した核協議は、いかなる状況によっても再開されることはない」と強調しました。

また、イラクとシリアにおけるイランの軍事顧問としての駐留は、これらの国の合法的な政府の要請により、テロとの戦いを目的にして行われているとし、「世界は、イランの活躍が、イラク、シリア、レバノン、そしてヨーロッパにおけるISISの支配の拡大を阻止する最大の要因になったこと、テロ組織を作り出し、支援してきたアメリカとその同盟国が、この戦いで最終的な敗者となり、苛立っていることは、理解できる問題であることを知っている」と語りました。