ドキュメンタリー・イラン(16);中部ヤズドのバザール(日本語のナレーション付)
今回は、イランの屋根付きバザールとしては最も古いとされる、中部ヤズド州のバザールの映像をお届けしましょう。
伝統的な市場・バザールをそぞろ歩きすることは、いつでも過去を旅するように甘美な経験だといえます。
この映像でお届けしているのは、イラン中部で最大の都市の1つ・ヤズドの伝統的なバザールであり、イラン国内にある屋根つきのバザールとしては最も古い部類に属するものの1つです。
このバザールには、貴金属の加工職人のバザールや、銅細工職人などのバザールをはじめとする、いくつもの小規模なバザールが存在します。
また、狭い路地やアーチ型のドームがいくつも存在し、天井はレンガやモザイクが敷き詰められ、レンガでできたアーチはいくつもの頑丈な柱で支えられています。
ヤズドは、イラン全国でも有数の繊維製品の生産地であり、ここでは伝統的な生地の1つであるカシミヤの加工生地が主に手工芸により生産されています。この生地は、絹、綿、そして時には金銀の糸で作られ、カラフルで多様なデザインが施されています。手織りのカシミヤは、ヤズド市の郷土土産の1つとされています。
世界で最も一般に普及している金属は、黄金と銀に次いで銅が挙げられます。ヤズドのバザールの大部分は、地元出身の銅細工職人により生産された銅製品を販売する店舗で占められてています。
銅細工職人は、装飾の施された銅製の器や製品を生産しており、まず大きな銅箔を切断し、これを火にさらして柔らかくしたところで、金槌で叩き、様々な形状に作り上げていきます。
一部の人々は、銅製の器を好んで使用しますが、これは銅製の器が導体であり、バランスよく熱を伝導することから、銅製の鍋などによる調理により調理がいっそう素晴らしいものになることによります。
銅製の製品の錆付きを防ぐには、これを定期的に磨く必要があります。銅製の器は世界で最も高額な部類に属しますが、長い間使っていると非常に価値あるものであることが分かります。
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