「アメリカは制裁を正当化できない」
8月 30, 2018 16:20 Asia/Tokyo
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イラン代表団側のフランス人法的代理人
国際司法裁判所のアメリカに対するイランの提訴の審理が3日目を迎え、イラン側の法的代理人がアメリカの関係者の主張と正当化を否定し、彼らのイランの人々に対する悪意を強調しました。
イルナー通信によりますと、国際司法裁判所の3回目の公聴会で、イラン代表団側のフランス人法的代理人は、イラン側の訴えの法的な内容と、1955年の条約に基づくことに関するアメリカの代表団の異議を否定し、「双方の対立は外交によって解消しなかったことから、この友好条約により、国際司法裁判所に訴えた」と語りました。
また、対イラン制裁に関するアメリカ側の正当化は受け入れがたいとして、「自国の安全保障の維持という理由でのアメリカの制裁行使の正当化は、法的根拠に欠ける。なぜなら、国際法において、各国の安全保障が脅かされる原因とは、軍事行動かそれに等しい行為だからだ」と述べました。
さらに、これに関して、アメリカの関係者の立場表明を持ち出し、核合意はアメリカの安全保障上の利益を与えるものだとしました。
イラン代表側のフランス人法的代理人は、IAEA国際原子力機関の報告は、イランの取り決め遵守を12回にわたり繰り返し認めているとしました。
イラン代表側のイギリス人法的代理人も、アメリカ側の主張に対して、この友好条約はイランの人々と企業の利益を守るものだとしました。
また、アメリカは制裁を再開する上での確固たる理由を提示することはできず、この行動の中で孤立しているとしました。
国際司法裁判所における、アメリカに対するイランの提訴の公聴会は、今月27日より開始されました。
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