アフワーズのテロ攻撃、西側とアラブの反イランの勢力が関与
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アフワーズのテロ攻撃
イラン南西部アフワーズのテロ攻撃から2日、さまざまな報道や専門家の分析は、西側とアラブの反イランの勢力による、この犯罪への関与を物語っています。
タース通信によりますと、ロシア科学アカデミー東洋研究所のボリス・ドルゴフ上級研究員は、「アメリカとイスラエルの最近のイランに対する行動を考慮すると、イラン南部の22日のテロ攻撃を、予想外の出来事と捉えることはできない」と語りました。
ドルゴフ研究員は、アメリカ、シオニスト政権イスラエル、サウジアラビアの特殊部隊が、イラン南部のテロ攻撃の裏側にいると予想しました。
ロシア戦略研究所のウラディーミル・フィチン氏は、「イランのテロ攻撃への外国の特殊部隊の関与を無視すべきではない」と語りました。
イラン系アメリカ人評議会のトリタ・パルシ会長は、この攻撃にサウジアラビアが間接的、あるいは直接関与していることについて語り、「アフワーズのテロ事件に対する一部のメディアや外交官の反応は、これに関して熟考に値する事実を物語っている」と述べました。
アメリカ国務省のナウアート報道官は、この攻撃の殉教者の遺族に哀悼の意を述べるに留まり、「アメリカ政府は、テロに対してイランの人々の傍らに寄り添い、あらゆる種類のテロや罪のない人々の殺害を非難する」と主張しました。
アメリカ国家安全保障会議のマーキス報道官は、アフワーズのテロ攻撃を非難せずに、イラン政府に対し、市民の安全確保を重視するよう求めました。
こうした中、アフワーズのテロ攻撃と同じ時期に、ニューヨークでは、ジュリアーニ元ニューヨーク市長が出席する中、イランの反体制派テロ組織モナーフェギンの会合が開催されました。
このテロ組織による数々のテロ作戦や爆弾テロにより、イランの市民1万7000人以上が死亡しました。
ワシントンポストは、アフワーズのテロ事件に対するアメリカの反応を驚きに値するとしています。
こうした中、西側の一部のメディアは、この事件について「テロ」という表現を使わずに、「武装した人物による攻撃」、あるいは、「襲撃」という表現を用いています。
タクフィール主義のテロ組織アルアフワーズィーヤは、以前にもイラン南部で民間人を殺害したことがあり、22日のテロ攻撃の犯行を認めました。
この攻撃で、女性や子供を含む90人以上の市民が殉教、または負傷しました。
この攻撃への西側・アラブの反イラン勢力の関与に関する憶測は、アラブ首長国連邦の顧問の一人がツイッターで、「軍を標的にした攻撃が行われた。これはテロではない」と主張した際に高まりました。
イラン外務省は、アラブ首長国連邦の代理大使、オランダとデンマークの大使、イギリスの臨時代理大使を呼び出し、アフワーズのテロ攻撃の計画者や実行犯の協力と、これらの国における彼らの滞在について警告しました。
イランのザリーフ外務大臣は、アフワーズのテロ攻撃を受け、「明らかに、外国から資金や武器の援助を受け、訓練されたテロリストが、アフワーズを攻撃した」と表明しました。
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