4月 06, 2019 17:50 Asia/Tokyo
  • イランの政府、軍、国民が一丸となって、洪水被災者救援
    イランの政府、軍、国民が一丸となって、洪水被災者救援

イランの北部、西部、南部の一部地域でこの2週間、豪雨による洪水が発生したことを受け、イランの政府や救援機関、軍、そして国民が被災者の救援に奔走し、懸命な救援活動が続いています。

イランの一部の地域では、過去最大規模の豪雨と洪水に見舞われ、甚大な人的、物的被害が発生し、医療筋によれば、今回の洪水による犠牲者数は67人に達しています。

イラン・エネルギー省の統計によりますと、今年のイランの5大主要流域への流水量は、過去50年間の記録よりも22%から5%増えています。

先月17日にイラン北部で降りはじめた雨は、総降雨量が35時間で300ミリに到達し、溶けつつあった残雪にも影響を及ぼし、ゴレスターン州では複数のダムに水が流れ込み、下流の川が氾濫しました。

これを受け、イラン北部の町ゴンバドやアッゲラー、ゴミーシャーン一帯は冠水状態となりました。

先月25日には、イラン南部シーラーズで洪水が発生し、この大都市への北の入り口につながる幹線道路では車両が衝突して数十人が死傷しています。

イランでは、新たな降雨により、ホッラムアーバード、ポレドフタル、ドルード、アリーグーダルズといった西部ロレスターン州の市町村の多くが洪水に見舞われる危険に直面しています。

ホッラムアーバード市危機管理本部は、ロレスターン州内で地すべりなどの土砂災害が発生する可能性のある7つの村に対し、退去避難命令を出しました。

また、イラン南西部のキャルヘダムが増水したことを受け、この河川流域の市町村全域に、緊急避難命令が出されました。

イラン各地が甚大な洪水被害に見舞われる中、アメリカはイラン赤新月社関連の口座を凍結し、事実上イランの被災者に対する他国や国際赤十字の支援プロセスをかく乱しています。

イランのローハーニー大統領は、アメリカが被災者への国際支援ルートを遮断したことは前代未聞の犯罪だと強い口調で非難しました。

 

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