イラン外務省、「アメリカの制裁により、洪水被災者に支援物資が届かず」
イラン外務省のガーセミー報道官が、「アメリカの制裁により、イランの洪水被災者に支援物資が届かない状態となっている」と語りました。
イランの北部、南部、西部の一部地域で、この2週間に発生した豪雨と洪水により、甚大な人的・物的被害が発生しています。
イラン法医学研究所は、今回の洪水による犠牲者数を70人と発表しています。
アメリカは最近、イラン赤新月社の銀行口座を凍結し、事実上洪水の被災者に対する他国や国際赤十字からの支援調達ルートをかく乱しています。
ガーセミー報道官は、レバノンのニュースサイト・アルアヘドのインタビューにおいて、「アメリカは、人道的な指標や人権を尊重していない」と強調し、「世界の諸国民やエリートたちは、アメリカの被人道的な行動に対抗すべきである。それは、このような行動の結果が後に大混乱を引き起こすからだ」と語りました。
さらに、「アメリカは、イラン国民への支援提供を主張しているが、最近の出来事はこれが冗句でしかないことを証明した」と述べています。
また、「イラン赤新月社は人道支援機関だ」とし、「イランにおける最近の洪水によるマイナスの影響の責任はアメリカにある。だが、アメリカの過剰な要求に沿った行動の一方で、大戦争においても誰も赤十字や赤新月社の支援を妨害することはできない」としました。
ガーセミー報道官は、こうした表明の一方で、クウェートやドイツなどの国に対し、イランの洪水被災者への支援提供に関し謝意を表明しています。
ラジオ日本語のフェイスブックやユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://www.facebook.com/ParsTodayJapanese
http://youtube.com/channel/UCXfX6KY7mZURIhUWKnKmrEQ