イラン最高指導者、「“世紀の取引”は決して結末に至らない」
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「いわゆる“世紀の取引”は、決して結末に至らない」と強調し、アラブ諸国や、この計画への反対を表明したパレスチナの各団体・勢力に謝意を表明しました。
ハーメネイー師は5日水曜、テヘラン市内にあるイマームホメイニー大礼拝所で開催された断食明け祝祭日の集団礼拝で説教を行い、イラン国民やイスラム共同体に対しこの一大祝祭に祝辞を述べるとともに、パレスチナ問題、および「世紀の取引」と称するアメリカの背信的な計画を、イスラム世界の第1の問題だと指摘、「バーレーンやサウジアラビアなどの一部イスラム諸国の背信行為が、このような穢れた下地を作ることになった」と述べました。
また、世紀の取引の一環とされる「パレスチナ経済支援会合」をバーレーンが開催したことに触れ、「このような会合はアメリカ人のためのものだ。だが、この会議開催のお膳立てをしたのは、イスラムや国民への背信ともとれる無能なバーレーンの指導者たちである。サウジアラビアやバーレーンの指導者たちは、とんでもない泥沼に足を踏み入れたことに気づくべきだ」としました。
さらに、パレスチナ人への支援・連帯を訴える「世界ゴッツの日」の盛大な大行進にイラン国民が大々的な参加を見せたことに心からの謝意を表明し、「この一大行事に国民がきちんと参加したことは、国際的な政策はもちろん、イラン国民の敵の士気にも相当な影響を及ぼし、彼らの計算を狂わせることになるだろう」と語りました。
ハーメネイー師はまた、特にラマザーン月に顕著に見られイランで拡大しつつある人々同士の助け合い等、イスラムの聖なる習慣にも言及し、日々大勢の人が、モスクや公共の施設で一日の断食終了後ささやかな夕食の席を設けることに協力し、さらに(今春発生した)洪水の被災者らに対する人々のラマザーン月ならではの支援は、こうした民間の善行に含まれる」と称えました。
ラジオ日本語のフェイスブックやユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://www.facebook.com/ParsTodayJapanese