イラン最高指導者、「核合意内の責務縮小は今後も確実に継続」
(last modified Tue, 16 Jul 2019 11:51:56 GMT )
7月 16, 2019 20:51 Asia/Tokyo
  • 革命最高指導者のハーメネイー師
    革命最高指導者のハーメネイー師

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、ヨーロッパ側の貪欲的な対応や核合意内の責務不履行を非難し、「我々は、核合意内の責務縮小を開始したばかりであり、それは今後も確実に継続される」と語りました。

ハーメネーイー師は16日火曜、イラン全国の金曜礼拝の説教師らと会談し、「イランの体制と国民の成功は西側諸国の目の前に、今後日増しに増大するだろう」とし、「西側諸国は、自己優越感により、現実を理解できない状態にある。しかし、こうした傲慢さは、弱小な国や国民に対しては西側諸国に成功をもたらしているものの、自らの権利擁護を恐れない国民に対しては、西側諸国は敗北を喫している」と述べています。

また、イランに対する西側諸国の11の約束事および、これらのうちの1つも彼らが履行していないことに関する、イランのザリーフ外相の表明に触れ、「我々は、核合意内の取り決め、およびそれ以上の事柄を実施してきている。そして今、西側諸国の責務不履行を理由に、我々が自らの責務縮小のプロセスを開始したところで、西側諸国は厚かましく欲張りなふるまいで、我々の責務縮小措置に言いがかりをつけている」としました。

そして、「ヨーロッパ諸国は、自らの責務のうちの1つも履行していないゆえ、我々に責務履行や遵守を要求する権利はない」と語っています。

ハーメネイー師

 

イランは、イギリスの海賊行為に必ず対抗

ハーメネイー師はまた、イギリスの海賊行為を非難し、「イギリス側の背信行為は万人にとって明白であり、彼らは海賊行為でイランのタンカーを襲撃し乗っ取りをしておきながら、これに合法性をもたせようとしている。もっとも、イラン側がこのような行動に黙っているはずはなく、適切な折に、適切な場所にてしかるべき対抗措置に出る」と語りました。

 

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