1月 01, 2020 17:15 Asia/Tokyo
  • イランの天然ガス自動車
    イランの天然ガス自動車

1908年以降、イラン南部の都市マスジェドソレイマーンで同国初の油田が掘削された際、同時に天然ガスも発見されましたが、それらのガスは利用されずに燃やされていました。

イランが天然ガスの利用を決定したのは1965年のことでした。このときは、イラン南部シーラーズの化学肥料工場で使用する目的で、天然ガスがイラン南西部コフギルーイェ・ブーイェルアフマド州のギャチサーラーンからシーラーズに輸送されました。

当時、自動車の製造も始まっていましたが、それらはガソリンを燃料とするものでした。こうした中、1930年代以降はイギリスやフランス、イタリアに自動車用の天然ガスエンジンの技術が出現しています。

イランの気候風土からすると、天然ガスの大規模な使用はガソリンよりも安価で済みます。またガソリンは環境にも悪影響を及ぼし、大気汚染の原因となっていました。

西側諸国では1974年の石油危機や世界規模での原油価格高騰以来、天然ガスエンジンの本格的な使用が決定されました。

しかし、イランで初めて天然ガスエンジンによる自動車が考案されたのは1991年のことで、1995年にはイラン国内に初の自動車用天然ガススタンドが設置されました。

以来、イランは初めて天然ガス自動車の大規模な利用に成功し、2001年には286万台のこの種の自動車を生産、天然ガス自動車の分野で世界1位の座を占めることになったのです。

 

 

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