イスラム嫌悪・シーア派嫌悪・イラン嫌悪:西側の3つの計画
イスラム教の各宗派間の対話促進を図るイランの「イスラム宗派近接機関」事務局長を務めるハミード・シャフリヤーリー師は、世界の覇権勢力がイスラム世界内に対立をもたらそうとしているとし、その目的達成のために「イスラム嫌悪・シーア派嫌悪・イラン嫌悪」の3つを西側が進めていると述べました。
シャフリヤーリー師は訪問先のイラクで、イラン大使のアーレ・サーデグ氏と会談し、同国首都バグダッドで「イスラム団結会議」が開かれたことに触れ、「我々が求めているのは、イスラム諸国の連合につながるようなイスラム共同体の設立である」とし、「イスラム世界の団結・緊密化のために努力することはイランの優先事項のひとつだ」と述べました。
そして、世界の覇権勢力がイスラム世界内に対立をもたらそうとしているとし、その目的達成のために「イスラム嫌悪・シーア派嫌悪・イラン嫌悪」の3つを西側が進めていると述べました。
これについてシャフリヤーリー師は、「イスラム嫌悪はムスリムを世界で孤立化させること、シーア派嫌悪はイスラム世界内に分断をもたらすこと、イラン嫌悪はイランに対する諸国民の対立感情をもたらすことが目的だ」としました。
その上で、過去3回にわたってイラン国内で開催された同様の会議で、近隣諸国からスンニ派・シーア派の宗教学者らが参加し対話したことは、今回のバグダッドでの会議と合わせて、西側諸国の陰謀を打ち砕く上で大きな成果があったとしました。
また、昨年10月にハマスがイスラエルに対する「アクサーの嵐」作戦を実施して以降、イランとその他のイスラム諸国の宗教学者の間で対話を促進する機運が生まれ、抵抗の枢軸の強化やイスラム世界の団結を目指す上で好機が訪れているとしました。
今回バグダッドで開かれている第2回イスラム団結会議は、「アクサーの嵐 その表層と本質」をテーマに8日に開幕しました。
また、イスラム宗派近接機関もこの会議に合わせて、スンニ派・シーア派両宗教学者が出席する会議を9日に開催する予定です。