スペインの各メディア、「イランタンカーの解放は、米国の屈辱的な敗北」
8月 18, 2019 16:18 Asia/Tokyo
スペインの各メディアが、ジブラルタル最高裁によるイランのタンカーの解放命令は、アメリカがイランに対し敗北を喫したことを示すものだ、としています。
スペインの新聞エル・パイスは記事の中で、ジブラルタル最高裁がアメリカ側から拿捕期間の延長要求を受けたにも拘らず、イランのタンカー・グレース1の拿捕解除の許可を出したと報じました。
また、スペインのEFE通信社も、「イランは英国の海賊行為や、グレース1の拿捕解除へのアメリカの妨害行為に対抗した」と報じました。
さらにスペインの別の新聞エル・ムンドは、「アメリカによるグレース1の拿捕解除妨害に対抗するためのイランの行動は成果を挙げた」としています。
イランのタンカー・グレース1は先月4日、EUの対シリア制裁に違反しているとの理由で英海兵隊によりジブラルタル海峡で拿捕されました。問題のタンカーは現在、名称をグレース1からアドリアーン・ダルヤーに変更されています。
スペイン政府は声明を発表し、イギリスのこの拿捕はアメリカの要請により行われたものとしました。
ジブラルタル最高裁は今月15日、アメリカ側からの差し押さえ要求を振り切って、イランのタンカーの拿捕解除という判決を出しました。
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