イラン外相、「欧州は核合意内の自らの責務を履行すべき」
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ザリーフ外相
イランのザリーフ外相が、「ヨーロッパ側が核合意に定められた自らの責務を履行すれば、イランは自らの責務縮小に向けたプロセスから本来の状態に戻る用意がある」と語りました。
ザリーフ外相は23日金曜、フランス通信のインタビューで、同国のマクロン大統領の提案を歓迎するとともに、「核合意をめぐる緊張緩和を目指すマクロン大統領の提案は望ましい路線を進んでいる。だが、さらに多くの行動がとられる必要がある」と述べました。
また、「マクロン大統領は先週、わが国のローハーニー大統領に対しいくつかの提案を出している。これは彼らが正しい方向路線を進んでいることを示すものだ」としました。
さらに、フランス側の提案について、詳細には触れず、「アメリカが核合意から離脱したにせよ、ヨーロッパ側はイランの現状がより容易なものとなる方策を模索すべきだ」と促しました。
ザリーフ外相とマクロン大統領の協議は、G7サミット(先進7カ国首脳会合)を翌日に控える中で行われました。
今回のG7サミットの議題の1つは、イラン核合意をめぐる問題とされています。核合意はイランと関係6カ国の間で成立したものの、昨年米国が一方的に離脱、その後存続の危機状況が懸念されています。
イランはアメリカの核合意離脱および制裁復活から1年を迎え、合意に定められた自らの責務縮小に踏み切りました。
IAEA国際原子力機関はこれまで15回にわたる全ての報告において、イランが核合意の責務の全てを履行してきた事実を認めています。
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