日本の陶芸家 外交90年に合わせイランに作品寄贈
10月 18, 2019 04:05 Asia/Tokyo
日本とイランが外交関係を樹立して今年で90年になるのに合わせ、日本の陶芸家が16日水曜、首都テヘランのレザーアッバースィー博物館を訪れ、イランの伝統陶器「ラスター彩」の技法を使って制作した作品を寄贈し、その寄贈式典が開催されました。
今回作品を寄贈したのは、岐阜県多治見市の陶芸家、加藤幸兵衛さんです。
NHKによりますと、日本とイランが外交関係を樹立して今年で90年になるのに合わせて、加藤さんは、イランの伝統陶器「ラスター彩」の技法を使った縦96センチ、横53センチの陶壁を作り上げました。
陶壁には、2羽の鳳凰が空に向かって羽ばたく様子が描かれています。
この「ラスター彩」は、ペルシャ帝国時代から伝わる伝統的な陶器ですが、長らく技法が途絶え、加藤さんの父親で人間国宝の陶芸家だった故・加藤卓男さんが独自にその技法を復活させました。
今回、加藤幸兵衛さんの下でその技術を学んだ2人のイラン人陶芸家の作品も博物館に寄贈されました。
作品を寄贈した加藤さんは、「お互いの国の人たちが自然に行き来して交流し、文化を刺激し合うことが大事。障害はあるが、両国の国民が仲よくしていくことに尽きると思う」と話していました。
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