イラン、「核合意関連の責務縮小の5段階目に踏み切る用意あり」
(last modified Thu, 19 Dec 2019 08:38:40 GMT )
12月 19, 2019 17:38 Asia/Tokyo
  • シャムハーニー書記
    シャムハーニー書記

イラン国家安全保障最高評議会のシャムハーニー書記が、「わが国は、核合意関連の責務縮小の5段階目に踏み切る用意ができている」と語りました。

シャムハーニー書記は18日水曜、イラン国際通信・イランプレスとのインタビューで、イランによる核合意内の責務縮小に関するイギリスのラーブ外相の主張に反応し、「ヨーロッパがこれまでどおり約束不履行を続けるなら、イランは責務縮小の5段階目に踏み切るだろう」と述べています。

ラーブ外相は17日火曜、ツイッター上でアメリカの一方的な核合意離脱や、ヨーロッパ側によるこの合意内の責務の不履行には言及せず、「責務縮小に関するイランの段階的措置は、核合意の将来を危険に陥れるものであり、早急に注目されるべきだ」としました。

シャムハーニー書記は、「アメリカは、核合意からの一方的な離脱により、またヨーロッパ諸国もこの合意で決められた自国の責務の不履行により、イランが責務を縮小する原因を作った」と語っています。

また、「イランは、同合意におけるバランスの確立のため、自らの責務を段階的に縮小している」と述べました。

イランは今年5月8日、アメリカの核合意離脱から1年が経過し、またアメリカの離脱による経済面での影響の緩和を目指したヨーロッパ側の提案策が功を奏しないことを確認した上で、この合意の第36項と26項に基づき、自らの責務の一部の履行を停止すると発表しました。

これまで4段階にわたるイランの責務縮小の内容としては、ウランの濃縮度の3.67%以上への引き上げ、備蓄ウランの増量、研究開発分野でのすべての責務の履行停止、そして、フォルド核施設でのウランの濃縮・生産の再開が挙げられます。

 

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