イラン最高指導者顧問、「対外政策で日本の自立を期待」
(last modified Wed, 25 Dec 2019 08:06:42 GMT )
12月 25, 2019 17:06 Asia/Tokyo
  • ヴェラーヤティー顧問(右)
    ヴェラーヤティー顧問(右)

イランのヴェラーヤティ最高指導者国際担当顧問が、「日本が自国の対外政策においてさらなる独立性を示すよう希望する」と語りました。

ヴェラーヤティー顧問は、ロシアのアラビア語チャンネル・ロシアアルヨウムのインタビューで、イランのローハーニー大統領の最近の訪日の意義に関する質問に回答し、「我が国と日本の(外交)関係は90年に及ぶ古くからの歴史を誇るものだ。両国は常に政治、経済、文化において良好な関係を維持してきた」と述べました。

ヴェラーヤティー氏はまた、米国が日本に対し、イランからの石油輸入や通商をめぐり圧力をかけていることについて、「日本が米国の圧力に左右されず、自らの対外政策においてより独立性・自主性を示し、米国の政策に簡単に追従することのないよう希望する」としました。

さらに、「日本は、こうした行動をとるだけの力がある」とし、「ロシアや中国など一部の国は、米国の圧力にもかかわらず、イランと良好な関係を築くことに成功した」と語りました。

そして、「シオニスト政権イスラエルは、遅かれ早かれシリアで引き起こした自らの犯罪や空爆の報復を受けるだろう。シリアおよびレバノンの両国民はイスラエルにしかるべき報復を与え、イスラエルは後悔することになるだろう」と強調しました。

ヴェラーヤティ顧問は、「イランはシリアの政府と国民を支援する」と表明し、「イランはシリア政府と共にある。イランの効果的な支援によりシリアは自立できている」としました。

さらに、イランと米国は裏でやり取りしているのではないかとする噂を否定し、こうした噂は事実でないと反論しました。

最後に、対イラン制裁が解除されるまで対米協議は一切受け付けられないとし、「イランは、米国と我が国の責任者による一切の会談を行わないことを強く決意している」と語りました。

 

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