イラン大統領の日本訪問
視点;イラン国会議員「対日経済関係が途絶えないことは、大統領の訪日の成果」
イラン国会・国家安全保障外交政策委員会のジャマーリー副委員長が、日本の対イラン政策に触れ、「イランとの経済関係が対米関係の影響を受けないとしたら、それは今回ローハーニー大統領の訪日の成果の1つとなりうる」と語りました。
イスナー通信によりますと、ジャマーリー副委員長は先のローハーニー大統領の訪日に触れ、「今回の訪日は、日本の可能性を視野に入れた上で客観的に捉える必要がある。それは、日本が我々と非常に緊密な関係を有する一方で、日米関係もきわめて良好だからだ」と述べました。
また、「一方で、日本は米トランプ政権を核合意に復帰させる、あるいはイランとの合意に至らせるほどの力はない。そもそも、英、独、伊、仏のEU諸国ですら、米国に対する必要な影響力を行使できなかった。日本にしてもそれは無理だろう」としました。
さらに、「日・イ関係に注目し、もし今回の訪問の結果、日本が我々との関係に米国の影響を少しでも軽減できれば、これは1つの成果だろう。彼らは中国やロシアと同様、我々との経済関係を断たない方法を見出すだろう」と語りました。
そして、日・イ首脳が非公式の会議で話した内容に関して、「日本は、米国からのメッセージを示し、また自らの提案も示した可能性があるため、この協議を機密のものとしたのかもしれない。だが、それでも私は、イランと米国に横たわる問題の迅速な解決に向け、日本側に過剰な期待はできないと思う。この協議で、日本側から一連の方策や見解が提示され、米国とイランそれぞれの合意を得るかもしれない。しかし、とにかく今回の訪日は日・イ関係にとって前向きなものだったと考える」と述べました。
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