視点、テヘラン金曜礼拝でイラン最高指導者が行った演説
イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、17日のテヘラン金曜礼拝において、「多数の国民が参列したイランイスラム革命防衛隊の殉教者ソレイマーニー司令官の葬儀の日、その報復として革命防衛隊がイラク領内にある米軍基地をミサイル攻撃した日、これらの日は決定的で教訓に満ちた2つの“神の日”であった」と語りました。
ハーメネイー師が演説で強調した重要な点は一つに、イランがあらゆる分野において以前よりも強大になっていること、また敵に対抗するにあたってイラン国民の力を頼みにしていることがあげられます。
ハーメネイー師はこれに関して、イランイスラム革命防衛隊が米国に強烈な報復を与えたことを指摘し、「この力強い回答は、効果的な軍事攻撃であったが、この一撃よりもさらに重要なことは、超大国たる米国の威信を揺るがした打撃であったことだ」と語りました。
また、「米国の威信に対する一撃で、米国の面目は失われた」とし、「この強い打撃、ほかの何をもってしても償うことはできず、最近米国がしきりに口にしている制裁強化では、失われた彼らの面目は取り戻せない」と述べました。
ハーメネイー師がこれまでも述べてきたように、イランに対する米国の敵対行為は一時的なものではなく恒常的なものです。そして、この敵対行為に終わりがあると考えるのは戦略的な誤りです。実際、地域に展開する米国の軍事駐留やイラク、アフガニスタンへの侵略は、地域の多くの問題の元凶となっています。
ハーメネイー師はこれに関して、革命防衛隊ゴッツ部隊他の武装軍、民兵組織バスィージの役割を指摘し、「革命防衛隊ゴッツ部隊は国境なき戦士団としての位置づけにある。どこにおいても必要とされ、地域の諸国民への支援や抑圧された人々の尊厳維持のために出動している」と語りました。
ハーメネイー師はまた、イスラム革命防衛隊の最も重要な業務として、イランからテロや破壊行為、戦争の危機を排除することを挙げ、「イランの治安・安全の重要な部分は、長年にわたりソレイマーニー司令官のもとで聖戦と献身に努めてきた敬虔な若者たちの努力による」と述べました。
今日、こうした努力の成果として地域情勢や政治・軍事的なバランスに変化が生じています。地域の諸国民、その代表としての諸政権は、もはや米軍が地域で干渉的な駐留を行なうことを受け入れなくなっています。それは、地域・国際レベルで戦略的に重要な変化が起こっている事を意味します。この種の変化は、米国による覇権、そして地域の腐敗政権の悪事や占領行為の時代がもはや凋落しつつある事を物語っているのです。
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