NPT離脱案がイラン国会に提出
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イラン国会
イラン国会議長団のメンバーであるアミールアーバーディ議員が、イランのNPT核兵器不拡散条約離脱案が提出されたことを明らかにしました。

イランプレスによりますと、アミールアーバーディー議員は28日、国会の公開会議の席上で、「国会議長団は、イランのNPT離脱案及び、対イラン制裁行使においてアメリカと同調した国々の処罰案を受け取っている」と語りました。
これ以前に、イランのザリーフ外相は、核合意に署名しているヨーロッパ3国に対し、「イランの核問題が国連安保理に付託されれば、イランはNPTから離脱する」と強調しました。

英独仏の3カ国は今月14日、国連の対イラン制裁につながる可能性のある、核合意における対立解消システムの発動を発表しました。
このシステムに従い、もしイランと核合意の相手側との対立が解消されない場合、双方の間の状況は核合意の成立以前の状況に戻ることになります。これは、イランの核活動における制限が撤廃され、現在中止されている国連安保理対イラン制裁決議が再発動されるということです。
英独仏の欧州3カ国は、アメリカが昨年5月8日に核合意から違法に離脱した後、イランの経済的な利益の確保によりこの合意を存続させると約束したが、これまでこの合意の存続に向けて約束した内容をいずれも実行できていません。
こうした状況の中、イラン国家安全保障最高評議会はアメリカの核合意離脱から満1年が経過した昨年5月8日、この合意の第26項と36項に基づき、自国の責務と権利の間に均衡をもたらす目的で、核合意での自国の責務の縮小に踏み切りました。
イラン政府は、今月5日、最終段階となる核合意の第5回目の責務縮小の実施を発表しました。
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