イラン外相、「世紀の取引」案は実現しない」
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ザリーフ外相
イランのザリーフ外相が、「世紀の取引」案が実現することはないとして、「パレスチナの人々は、アメリカとシオニスト政権イスラエルの悪意と対峙して打ち勝つだろう」と強調しました。
ザリーフ外相は10日月曜、ツイッター上にアラビア語による動画メッセージを投稿し、「イラン国民と政府は、様々な圧力や制裁にもかかわらず、虐げられているパレスチナ国民を支持するというはっきりした立場をさらに堅固なものにするだろう」と語りました。
また、イランが「世紀の取引」案を明確かつ毅然と拒否していることに触れ、「この計画案の目的は、パレスチナの問題と同国の領土、聖地、権利を無くしてしまうことだ」としました。
さらに、「聖地ベイトルモガッダス・エルサレムは、パレスチナの首都であり続ける。その領土の完全な解放はもうすぐだ」と強調しました。
米トランプ大統領は先月28日、ホワイトハウスでシオニスト政権イスラエルのネタニヤフ首相と並んで、一方的なパレスチナ問題解決案である「世紀の取引」案を公表しました。
この恥ずべき案には主な内容として、聖地ベイトルモガッダス・エルサレム全域をシオニスト政権イスラエルの首都として承認すること、ヨルダン川西岸の30パーセントにあたる土地をイスラエルに委譲すること、他国に移住したパレスチナ難民が祖国に帰還する権利を剥奪すること、パレスチナ人の完全武装解除などが盛り込まれています。
このアメリカの措置は、パレスチナの人々や各勢力、そして世界の多くの国々の反対に直面しています。
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