初の業績(39)
初の国産列車(日本語のナレーション付)
この番組では、イランイスラム革命後41年間のイランの歴史の中の初の業績についてご紹介しています。
イランで最初の鉄道が敷設されたのは、ガージャール朝の為政者ナーセロッディン・シャーの時代で、1881年にテヘランとシャー・アブドルアズィーム廟(テヘラン南部のレイ市)の間に全長8700メートルの馬車鉄道が敷かれました。しかし、この鉄道に使用された技術はフランスとベルギー人が握っていました。その後、ロシアもイランの鉄道産業に参入しました。パフラヴィー朝の初代国王レザー・シャーの時代、イランの鉄道はドイツとイギリスによって建設されました。パフラヴィー王政の時代を通して、イランが列車のエンジン、車両の生産、製造に着手することはありませんでした。そのため、1979年のイスラム革命後、つまりイラン・イラク戦争中やその後何年にもわたって、イランは列車を海外から輸入していたのです。
2008年11月、テヘランの西に隣接するアルボルズ州に16ヘクタールの敷地を持つ車両工場の建設が開始され、2011年6月、試験生産に成功します。列車がイランに登場してから130年後の2012年2月、ついに600車両の生産能力を持つイラン初の国産列車生産ラインが操業を開始しました。それまで世界195か国のうち列車の製造が可能だったのは39か国のみで、米国、ドイツ、イギリス、フランス、ポーランド、イタリア、カナダ、スペインがその主要国でした。 しかし今では、イランも列車のエンジンと車体を生産する国の仲間入りを果たしています。
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