イランが、アメリカの人種主義に対抗する人権理事会会議を支持
イラン外務省のムーサヴィー報道官は、アメリカで起きたジョージ・フロイドさん殺害の調査と同国の人種主義対策をテーマとした国連人権理事会緊急会議の開催を支持し、「イランは、世界の一部地域、特にアメリカに残る構造的人種主義の根源との闘いを信じている」と語りました。
イルナー通信によりますと、ムーサヴィー報道官は17日水曜夜、イランが宗教的、文化的、国家的な教えに基づいて常に人種主義との闘いや対策に先んじてきたと強調し、「国連傘下の人権メカニズムの能力、資源、エネルギーは、人種主義的現象のような物事と闘う道において用いられるべきである」と続けました。
また、世界中で行われているアメリカの犯罪について触れ、「人種主義や自国政府による不公正の犠牲となってきた、また現在犠牲となっているのは、アメリカ社会や米市民だけではなく、他の国々の国民もまた、米歴代政権による圧制と不公正を伴う差別的措置や行動からくる非常に苦い経験を味わってきた」と指摘しました。
さらに、シオニスト政権イスラエルの犯罪や措置も非難し、「パレスチナの土地にいる人々は過去数十年間、差別と人種主義の犠牲となってきた」と指摘しました。
ムーサヴィー報道官は最後に、世界中で人種主義と闘う必要があることを強調し、「人種主義との闘いは、最終的に人々が世界のいかなる場所でも人種主義の犠牲とならない日が我々にもめぐってくるよう、新しい段階に進まなければならない」と延べました。
バチェレ国連人権高等弁務官は17日、国連人権理事会の会議において、アメリカでの構造的人種差別の継続、平和的な抗議活動に対する警察の残忍な対応について、深く遺憾の意を示し、同国の少数派市民に対する人種差別や暴力を伴う対応に関して、警察や司法システムの改革へ向けた実践的な措置の必要性を強調しました。
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