国連人権理事会 反人種差別決議書で米国の名指しを避ける
(last modified Sat, 20 Jun 2020 11:29:44 GMT )
6月 20, 2020 20:29 Asia/Tokyo
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国連人権理事会がアメリカの圧力により、本文で同国を名指しすることなく、反人種差別決議を採択しました。

フランス通信によりますと、国連人権理事会は19日金曜、スイスジュネーブで決議書草案を一部変更して米国を名指しすることなく、警察による組織的で野蛮な人種差別的行動を非難しました。

世界における警官の人種差別的暴力の中心地として米国の国名が記載されたこの決議書の草案は、アフリカ諸国によりイランの支持も受けて提出されていました。

バチェレ国連人権高等弁務官

 

バチェレ国連人権高等弁務官は16日火曜、ジュネーブで開かれた会議において、米国で起こった白人警官による黒人男性ジョージ・フロイドさん殺害事件は構造的人種差別を象徴する出来事だと指摘し、公式謝罪、事実関係の説明、数世紀に及ぶ暴力と差別を償うための賠償金の支払いを求めました。

米国を初め欧州全域の各都市では、事件発生から3週間を超える現在も「Black lives matter]運動が続いています。

これらの抗議運動は、先月25日米ミネソタ州ミネアポリスにおいて、フロイドさんが白人警官により窒息死させられたことがきっかけで始まりました。

トランプ米大統領は、抗議運動鎮圧に連邦軍を動員するとまで言及していました。

米国での一連の人種差別抗議デモでは、警察と治安部隊によって数千人の逮捕者、負傷者が出ています。

 

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